保育所、放課後児童健全育成事業を運営。
どんな団体か
この団体が拠点を置くのは、隠岐諸島の島前地域です。
向き合っている社会課題
この地域では、かつて唯一の高校である隠岐島前高校が、生徒数の減少によって廃校の危機にありました。 地方の人口減少という言葉はよく聞きますが、実際の暮らしに置きかえると、その重さはかなり具体的です。 高校がなくなると、地元の中学生は進学のために島を離れやすくなります。 まだ15歳で親元を離れる子も出るでしょう。 送り出す家族にも大きな負担がかかります。 さらに、子どもの進学に合わせて家族ごと転居する流れが続けば、地域の人口はもっと減ります。 人が減ると、仕事の担い手も減ります。 農業や漁業など、地域の暮らしを支える産業にも影響が出ます。 祭りや行事のように、続いてきた文化を守る人も少なくなる。 学校の問題に見えて、実は地域全体の土台に関わる課題だったわけです。 しかも、こうした問題は、気合いだけでは解決しません。 制度の都合、交通の不便さ、進学への不安、地方の学校に対する思い込み。 いくつもの壁が重なります。 だからこそ、学校だけを変えるのでは足りず、地域との関係まで組み直す必要がありました。
主な活動
この団体の仕事は、教育を中心にしながらも幅があります。 主な取り組みを整理すると、次のようになります。 隠岐島前高校の魅力化 島前地域での教育プロジェクトの推進 地域に根ざした学びの場づくり 学校と地域をつなぐ仕組みづくり 応援団や寄付など、外部との支え合いの土台づくり 大事なのは、何をしているかより、なぜそれをするかです。 たとえば高校の魅力化は、入学者を増やすためだけの工夫ではありません。 島の中の子も、島の外から来る子も、それぞれが違う考えを持ち寄り、自分の言葉で考えられる場をつくることに意味があります。 卒業生の声には、「いろいろな考え方に触れられた」「自分の考えもあっていいと思えた」といった実感があります。 それは成績だけでは測れない学びです。 安心して意見を言えること。 自分の将来を自分のものとして考えられること。 その経験は、地域に残る人にも、外へ出る人にも、長く影響します。
特徴
似たように見える教育支援の活動は各地にあります。 その中で、ここが印象的なのは、学校の人気づくりで終わっていない点です。 この団体は、学校を地域の真ん中に置いて考えます。 高校が元気になれば子どもが集まる。 子どもが集まれば、家族も地域も少しずつ活気を取り戻す。 そんな流れを、理想ではなく実際の仕組みとして組み立てようとしてきました。 もう一つの特徴は、島という小さな地域の実践が、全国から注目される例になっていることです。 地方では人が減るのだから仕方ない。 学校の統廃合は避けられない。 そうした空気に対して、ここでは別の答えを示してきました。 教育に手を入れることは、地域の未来を諦めない方法になりうる。 その事実は、ほかの地域にとっても大きなヒントになります。 目立つ言葉で飾らなくても、社会への影響は小さくありません。 一校の変化が、地域の見え方を変え、地方の教育政策を考える材料にもなっていく。 そんな広がり方をしている取り組みです。 支援や関わり方 社会課題の記事を読むと、どこか遠い話に感じることがあります。 けれど、この団体との関わり方は、そこまで特別ではありません。 たとえば寄付。 金額の大きさだけでなく、教育や地域の未来に関心を向ける人が増えること自体が支えになります。 応援団のような形で関わる人が増えれば、島の外からでもこの取り組みを見守る仲間になれます。 イベントや交