岩手県内における市民活動及び市民活動団体の自立・発展を支援し、またNPO団体として行政、企業、学術機関等のパートナーシップを活かし、将来の地域社会づくりを構築する活動を行なう事を目的とする。
どんな団体か
この団体の中心にあるのは、「宮古市で生まれ育つすべての子ども・若者の人生が豊かであること」という願いです。そして、豊かな人生とは、誰かに決められた道を進むことではありません。自分が望む未来を、自分で考え、選び、つくっていけること。ここでは、その状態を目指しています。
向き合っている社会課題
子どもや若者の困りごとは、目立つものばかりではありません。安心して過ごせる居場所がない。学校や家庭以外の大人と話す機会が少ない。やってみたいことがあっても、近くに手助けしてくれる人がいない。地方では、こうしたことが積み重なって、自分の可能性を小さく見積もってしまうことがあります。 震災を経験した地域では、その背景もさらに複雑です。暮らしの基盤を立て直す中で、子どもたちの心の変化や、将来への見通しまで丁寧に支えるには、長い時間が必要です。それでも制度は、目の前の困りごとを細かく分けて扱いがちです。居場所、学び、進路、地域とのつながり。本当はつながっているのに、別々の問題として見られてしまうことも少なくありません。 課題が続く理由は、支援が足りないからだけではないでしょう。「地方だから仕方ない」と受け入れてしまう空気もあります。その空気を変えるには、子ども自身に働きかけるだけでは足りません。地域の側が、未来の選択肢を増やす必要があります。
主な活動
ここでの取り組みは、子どもや若者の毎日に近いところにあります。 街中の居場所づくり 自由に過ごせる場を運営し、学校でも家庭でもない第三の場所を支えています。安心して過ごせる場所は、気持ちを立て直す土台になります。 体験の機会づくり 新しい人に会うこと。知らない仕事や考え方に触れること。そうした経験は、自分の将来を考える材料になります。 若者の挑戦の後押し 「やってみたい」を言葉だけで終わらせず、形にする支えを行っています。小さな挑戦でも、自己肯定感につながります。 地域とのつながりを育てる活動 子どもと大人、地域の内と外をゆるやかにつなぎます。人との関係が増えるほど、困ったときに頼れる先も増えていきます。 こうした活動は、単発のイベントだけでは生まれにくい変化を育てます。誰かの人生を急に変えるというより、少しずつ視野を広げ、足場をつくる仕事だといえます。
特徴
印象に残るのは、支援を「かわいそうだから助ける」という形に寄せていないことです。子どもや若者を守るだけでなく、地域の未来を一緒につくる存在として見ている。その視点に、ここならではの強さがあります。 もともとは震災後の高校生の思いを支える活動から始まったため、若い世代の声を出発点にしてきた歴史があります。その流れが今も生きています。大人が用意した枠に当てはめるのではなく、本人たちの意志や関心を大切にしながら関わる姿勢です。 また、居場所づくりや体験の提供にとどまらず、地域全体のあり方にも目を向けています。子どもの問題を家庭だけに返さない。学校だけに任せない。地域の課題として引き受ける。この考え方は、結果としてまちの寛容さを育てます。社会に与える影響は静かでも、長い目で見ると大きいはずです。 支援や関わり方 こうした活動は、日々の積み重ねで成り立っています。居場所を開け続けることも、人との出会いをつくることも、継続があってこそ意味を持ちます。そのため、関わり方も一つではありません。 寄付や募金は、活動を続ける土台になります。金額の大小より、続けて支える人が増えることに意味があります。ボランティアという形で関わる方法もあります。子どもと直接接する役割だけでなく、地域の人として見守ることや、活動を周囲に伝えることも立派な参加です。 社会課題に関心はあるけれど、大きなことはできない。そう感じ