サービス付き高齢者向け住宅、ハンセン病療養所入所者社会復帰等支援事業、一時預かり事業、一般相談支援事業、乳児院、介護予防・日常生活総合支援事業 ほかを運営。
どんな団体か
公益財団法人 笹川保健財団は、「すべての人々に、より良き健康と尊厳を」という考えを掲げる団体です。目の前の病気だけを見るのではありません。心の状態や、地域とのつながり、社会の中での生きやすさまで含めて支えようとしています。
向き合っている社会課題
ハンセン病は、今では治療法がある感染症です。しかも、とても強くうつる病気ではありません。けれども長いあいだ、強い差別や誤解が重なってきました。そのため、病気が治っても人生の傷は残りやすいのです。 たとえば、体に症状が出ても、周囲の目が怖くて病院に行けない。家族が同じように偏見の目で見られる。過去の隔離政策の影響で、本人だけでなく家族まで苦しみを背負ってきた人もいます。病気そのものの問題と、人権の問題が重なっているわけです。 地域保健の分野でも、似た難しさがあります。高齢になったり、病気や障害を抱えたりすると、入院や施設に頼るしかないと思われがちです。けれど、本当は自宅や地域で暮らしたい人が少なくありません。そこに必要なのは、看護や介護の手だけではなく、「地域で支える仕組み」です。人手不足、制度の使いにくさ、支える側の学びの不足。こうしたことが重なると、暮らしの場が急に不安定になります。
主な活動
この団体の活動は幅広いですが、ばらばらではありません。どれも「取り残される人を減らす」という方向でつながっています。 ハンセン病に関する国際協力 早く見つけて、早く治療につなげる取り組みを進めています。病気による後の障害を減らすうえで大切な支援です。 偏見や差別を減らす活動 正しい知識を広め、病気の経験者や家族の声にも目を向けます。知らないことから生まれる怖さを、小さくしていく仕事です。 歴史の保存と発信 何が起きてきたのかを残すことは、同じ過ちをくり返さないために欠かせません。過去を記録することも支援の一部です。 在宅看護や地域の看護を支える活動 地域で看護の拠点を育てたり、看護リーダーを養成したりしています。病院の外で人を支える力を増やす試みです。 助成や研修 現場で動く団体や人材を、お金や学びの機会で支えています。表に出にくい支えですが、活動の土台になります。
特徴
大きな特徴は、医療と人権を切り離さないことです。病気があるから支える、で終わりません。なぜ受診しにくいのか。なぜ治っても生きづらさが残るのか。そこまで見ているから、活動が深くなります。 もうひとつは、現場支援と社会への働きかけを両方している点です。たとえばハンセン病では、患者の早期発見や治療だけでなく、差別をなくすための発信や、歴史を残す取り組みにも力を入れています。地域保健では、目の前のケアだけでなく、地域で支える人材そのものを育てています。 静かですが、社会への影響も小さくありません。現場の困りごとを集め、研究や研修、制度への提案につなげる流れがあるからです。ひとりを支えることが、次の仕組みづくりにもつながっていく。その積み重ねが、この団体の強みだと思います。 支援や関わり方 社会課題の記事を読むと、立派な専門家でなければ関われない気がすることがあります。けれど、ここでの関わり方はもっと現実的です。 寄付は、そのひとつです。ハンセン病対策、地域保健、そのほかの活動に向けて支援する形があります。大きな金額でなくても、活動を続ける土台になります。 また、発信を丁寧に読むことも関わり方です。病気への思い込みに気づいたり、家で暮らすことを支える看護の意味を知ったりするだけでも、社会の空気は少し変わります。学校の調べ学習で取り上げる。家族と話す。進路を考える中で、医療や福祉の仕事に関心を