地域移行支援、子育て支援に関する事業、小規模多機能型居宅介護事業、特別養護老人ホーム(介護福祉サービス)、特別養護老人ホーム(地域密着型)、独自定義の公益事業 ほかを運営。
どんな団体か
この団体は、旧三次市立上田小学校を活用した体験交流宿泊施設を運営しています。山あいの自然、昔から続く暮らしの知恵、地域の人のあたたかさ。そうした地域の財産を、子どもたちの学びや人との交流に結びつけようとしてきました。
向き合っている社会課題
背景にあるのは、農山村の地域が抱えるいくつもの課題です。人口が減り、高齢化が進み、学校が閉校する。空き家や使われなくなった建物が増え、地域のつながりも弱くなりやすい。自然が豊かでも、それだけで暮らしが守られるわけではありません。 子どもにとっては、身近な自然にふれる機会があっても、それを学びや体験として支える大人や場が足りないことがあります。都市で暮らす人にとっては、農村の暮らしや季節の変化にふれる機会そのものが少ない。互いの生活が遠くなり、想像しにくくなっているのです。 もう一つ見逃せないのは、地域の価値が数字だけでは測りにくいことです。古い校舎、里山の風景、農の知恵、人と人の近さ。どれも暮らしに深く関わるものですが、効率だけで考えると後回しにされがちです。その結果、なくなってから大切さに気づくことも少なくありません。課題が続くのは、困っている人が見えにくく、失われるものの意味も伝わりにくいからでしょう。
主な活動
この団体の活動は、建物の保存だけにとどまりません。暮らしと学びを結ぶ動きとして広がっています。 廃校を活用した宿泊施設の運営 木造校舎を生かし、宿泊合宿や日帰り利用ができる場をつくっています。学校だった場所に泊まる体験は、学びの記憶と地域の風景を自然につなげます。 自然体験や交流イベントの実施 年間を通して、自然の中で学ぶ催しや開放日を開いています。子どもが遊びながら学べるだけでなく、大人にとっても地域との接点になります。 地域資源を生かした体験プログラム 山や田畑、季節の変化、地域の暮らしを体験できる内容が用意されています。机の上ではわかりにくいことを、体で知る機会になります。 里山の自然を伝える発信 周辺の生きものや自然の変化を継続して伝えている点も印象的です。身近な自然を観察し、記録し、言葉にして共有することは、地域の価値を守る土台になります。 こうした活動には共通する意味があります。人を呼ぶためだけの企画ではなく、地域にあるものを見直し、関わる人を少しずつ増やしていくことです。
特徴
同じように廃校を活用する取り組みは各地にありますが、ここでは「懐かしい建物の再利用」で終わっていません。ふるさとの教育力、癒やしの力、居場所としての役割を、今の社会に合わせて丁寧に組み直しているところに強みがあります。 印象に残るのは、自然体験と地域づくりが切り離されていないことです。子どもの学びの場であり、地域の人の誇りを保つ場でもあり、外から来た人が農山村の価値に気づく入口にもなっている。ひとつの活動が、教育、交流、地域再生につながっているのです。 また、自然の観察や記録を続けていることにも意味があります。里山の変化を見つめ、伝えることは、地域の環境を守る小さな研究でもあります。派手ではありませんが、こうした積み重ねが「この土地には守るべきものがある」と社会に伝える力になります。地域に根ざしながら、広い意味では持続可能な社会づくりにもつながっていると言えます。 支援や関わり方 社会課題に関わるというと、特別な知識や大きな負担が必要だと思う人もいるかもしれません。けれど、ここでは関わり方がいくつも用意されています。 寄付で活動を支える方法があります。会員として継続的に見守る関わり方もある。イベントに参加して、実際に場の空気にふれることも立派な参加です。ボランティアとして手を動かす関わり方もありますし、周囲の人にこの場所のことを話すだけでも意味があります。 大事なのは、できることの