どんな団体か
こちねこが掲げる言葉は、「猫もしあわせ、人もしあわせ」です。その土台にあるのは、命を大切にする考え方です。活動や発信を通して命の重みを伝え、正しい知識とやさしい気持ちで、猫と人が一緒に生きられる社会を目指しています。設立は2019年9月。千葉市中央区に拠点を置き、保護猫の飼育や譲渡支援、相談対応などを進めています。
向き合っている社会課題
保護猫をめぐる課題は、外から見るよりずっと複雑です。道ばたで見かけた猫が本当に助けを必要としているのか、見分けるのは簡単ではありません。保護したあとも、健康状態の確認、治療費、住まい、譲渡先探しと、考えることが次々に出てきます。里親になる側にも、先住猫との相性、通院、保険、災害時の預け先など、暮らしに直結する心配があります。 こちねこ しかも、こうした情報は一か所にまとまっていないことが多いようです。法律や地域の事情、病院、保護施設、保険、供養まで、それぞれが別々に存在している。すると、助けたい人ほど迷いやすくなります。不安が大きいままだと、飼育放棄につながる危険もある。問題が長く続く背景には、猫の数だけでなく、支える仕組みの分かりにくさもあります。 こちねこ もう一つ見落としにくいのは、心の負担です。病気の猫を前にしたときの不安。看取ったあとの悲しみ。命に関わる出来事は、正解が一つではありません。だからこそ、単に「引き取る」「譲る」だけでは足りず、相談できる場や、安心して頼れるつながりが必要になります。 こちねこ
主な活動
この団体の活動は、保護猫の入口からその先の暮らしまで広く伸びています。内容を整理すると、次のようになります。 こちねこ 捨て猫や地域猫の保護、救護 保護した猫の検査、治療、ワクチンなどの健康管理 里親希望者への聞き取りや書面審査、必要に応じた訪問を含む譲渡支援 飼育中の相談対応や、受診の大切さ、保険加入についての助言 情報発信や会報の発行による啓発活動 愛猫を亡くした人への心のケアを意識した葬儀、供養先の紹介 災害などで一時預かりが必要になった猫への対応 保護猫と触れ合い、命の大切さを実感できる場所づくり こちねこ 大事なのは、どの活動も単独で終わっていないことです。たとえば譲渡では、猫を渡して終わりではなく、その人の住環境や準備を確かめながら進めています。健康管理も、病院での検査だけではなく、日々の観察や早めの受診につなげる支援まで含まれます。活動の一つ一つが、猫の命と人の暮らしを同時に守るためのものだと分かります。 こちねこ
特徴
保護猫団体は全国にありますが、ここでは「つなぐ」ことがはっきり意識されています。保護、譲渡、医療、相談、啓発、供養までを切り分けず、必要な相手と連携しながら支えようとしている点が特徴です。里親になれない人の「それでも関わりたい」という気持ちも受け止め、人的支援や物的支援につなげようとしているところにも、この団体らしさがあります。 こちねこ また、行政とのつながりを大切にしているのも印象に残ります。千葉市の動物愛護の取り組みを支え、他の地域にも広がるよう後押ししていく考えを示しています。現場で猫を守るだけでなく、地域の仕組みや理解の広がりにも目を向けているわけです。派手な言い方はしていませんが、こうした姿勢は社会への影響が小さくありません。目の前の一匹を助けることが、地域全体の動きにつながっていくからです。 こちねこ 命の問題と心の問題を並べて考える姿勢も、同団体の大きな個性でしょう。猫を迎える前も、迎えたあとも、見送ったあとも、人は揺れます。その揺れを前提にして活動を組み立てているから、支援が現実の生活に近い形になります。きれいごとだけでは続かない保護活動を、暮らしの目線で支えようとしているのだと思います。 こちねこ 支援や関わり方 社会課題に関心はあっても、自分に何ができるか分からない。そんな人でも関わり方はあります。たとえば寄付は、医療や飼育の費用を支える形になります。ボランテ