この団体は、家庭での虐待や育ててもらえない状況、生活の不安定さなどを抱えた子どもや若者を支えるために活動しています。拠点は東京にあり、児童養護施設や自立援助ホームなどを通して、生活の土台を支えてきました。
どんな団体か
ハニホヘトイロという名前は、「ドレミファソラシ」の和名から取られています。一人ひとりが違う音色を持ち、その違いが重なることでハーモニーになる。そんな考え方が、この団体の土台にあります。
向き合っている社会課題
この団体が向き合っているのは、いわゆるデジタル格差です。言いかえると、デジタルに触れる機会や学び方の差です。 今の社会では、パソコンやネットを使えることが特別な技能ではなくなってきました。進学でも仕事でも、調べる力、文章をまとめる力、情報を見分ける力が必要になります。それなのに、家庭によっては、学ぶ環境が十分ではありません。家に機材がない。教えてくれる人がいない。何から始めればいいかも分からない。そうした小さな壁が積み重なります。 もう一つ見逃しにくいのは、親子のあいだにある見えない断絶です。子どもが夢中になっていることを、大人が「難しそう」で止めてしまう。逆に、子どもは「どうせ分かってもらえない」と話さなくなる。これでは、せっかくの興味が育ちにくい。 制度の面でも、学校だけですべてを埋めるのは簡単ではありません。授業時間には限りがあり、子どもの関心もばらばらです。ゲームを作りたい子もいれば、絵を描きたい子、音を作りたい子もいる。そうした多様な入口に応えるには、地域の中に柔らかな学びの場が必要になります。 この課題が続くのは、デジタルが「一部の得意な人のもの」と思われやすいからでしょう。けれど本当は、生活に近いところにあるものです。だからこそ、親子で学ぶ形には意味があります。学びを家庭の外に出しながら、家庭の会話にも戻していけるからです。
主な活動
この団体の活動は、子どもに技術を教えることだけにとどまりません。学びを続けやすい形に整えている点が印象に残ります。 プログラミング学習 ブロックを組み合わせる初歩的なものから入り、考え方を身につけていきます。答えを覚えるより、どう組み立てるかを学ぶ時間です。 ゲーム開発 遊ぶ側ではなく、作る側に回る体験です。ルールを考え、形にし、動かしてみる。その過程で発想力と順序立てる力が育ちます。 電子工作 センサーや機器に触れながら、目に見える形で仕組みを知っていきます。画面の中だけで終わらない学びになります。 デジタルアートや作曲 表現したい気持ちを、デジタルの道具で形にする活動です。論理だけではなく、感性も大切にしていることが伝わります。 親子での学び 保護者も一緒に参加できるため、子どもの成長をその場で見守れます。家に帰ってからも会話が続きやすくなります。 無料体験会 いきなり本格参加ではなく、まず雰囲気を知る機会が用意されています。最初の一歩を踏み出しやすくする工夫です。 どの活動にも共通しているのは、「できた」で終わらせないことです。なぜそうなるのかを考える。人に伝える。教え合う。そうした積み重ねが、子どもの自信につながっていきます。
特徴
似た活動は各地にありますが、ここでは親子の関係に強く光を当てています。子ども向け教室は多くても、保護者が横で一緒に面白がることまで大切にしている場は、まだ多くありません。 特徴的なのは、家庭の中の空気まで変えようとしている点です。子どもだけが新しい言葉を覚えて帰るのではなく、大人も少しだけその世界をのぞく。すると、「それ何を作ったの?」という一言が生まれやすくなる。その変化は小さく見えて、長い目では大きいはずです。 教え合いの文化を大事にしている点も見逃せません。分かった子が別の子に伝える。発表の機会をつくる。そうした経験は、単なる習い事では得にくい力を育てます。人に伝えるためには、自分の理解を整理しなければならないからです。 さらに、地域に根ざして活動していることにも意味があります。足立区の地域施設を拠点にし、地域の支援制度や教育委員会の後援ともつながっている。これは、個人の努力だけに頼らず、地域で子どもの学びを支える形へ広がる可能性を持っています。 社会への影響というと大げさに聞こえるかもしれません。けれど、こうした場が増えることは、デジタルを一部の人のものにしないことにつながります。子どもの選択肢を広げるだけでなく、大人の苦手意識もやわらげる。その積み重ねは、地域の学びの土台を静かに変えていきます。 支援や関わり方 社会課題に関心はあっても、自分に何ができるのか分からない。そ