山梨県内に所在している高等学校に在籍し大学進学を希望する学生に奨学金を給付することを通じ、社会に有用な人材及び地域の発展に貢献する人材の育成に寄与することを目的とする。
どんな団体か
この団体の出発点には、山梨県内の若手僧侶たちによる「坊主道」という超宗派の集まりがあります。宗派の違いをこえて学び合い、これからのお寺や僧侶の役割を考える中で、「社会に対して何ができるか」という問いが生まれました。その問いを形にしたのが、SOCIAL TEMPLEです。
向き合っている社会課題
今の地域社会には、表に出にくい困りごとが増えています。たとえば、物の値段が上がる中で食事の負担が重くなる家庭があります。子どもが一人で食べる時間が増え、会話の少ない夕食が続くこともあるでしょう。食事はただお腹を満たすだけではありません。だれかと食べることには、安心や居場所の意味もあります。 高齢化も大きな課題です。自分や家族の最期に向けた準備は大事だと分かっていても、相続、手続き、供養、住まいのことまで考えると不安は大きくなります。相談先が分かれていて、かえって動きにくいこともあります。 さらに、地域とのつながりそのものが弱くなっています。昔より近所付き合いが薄くなり、困っても「これくらいで相談していいのか」とためらう人が少なくありません。制度があっても知られていない。知っていても、そこへ行く心のハードルが高い。課題が続く背景には、こうした生活の壁があります。
主な活動
この団体は、仏教やお寺を入り口にしながら、暮らしに近いテーマで活動を広げています。 お寺版子ども食堂「寺GO飯」 子どもも大人も一緒に食事を囲む取り組みです。食の支援であると同時に、地域で顔を合わせるきっかけにもなっています。 仏教・お寺メディア「お寺のじかん」 仏教やお寺を身近に感じられるよう、体験や気づき、地域の情報を発信しています。難しく見えがちな世界を、日常の言葉でひらいている活動です。 終活支援プログラム「ゆくすえサポート」 高齢者の将来に関する相談に幅広く向き合う試みです。人生の終わりを考えることを、特別な話ではなく、今の暮らしにつながる準備として支えています。 お寺の活性化計画 お寺のホームページ制作支援などを通して、地域に開かれた寺院づくりを後押ししています。情報が届きにくいという弱点を、整える活動とも言えます。 学びの企画「坊主道と行く」シリーズ 僧侶と一緒に学ぶ場をつくり、仏教や地域の課題を、参加者が自分のこととして考える機会をつくっています。 どの活動にも共通しているのは、困っている人をただ受け止めるだけで終わらせないことです。人が出会い、地域との関係を取り戻す入口をつくっている点に意味があります。
特徴
似た活動をする団体は各地にありますが、ここでは「僧侶の実践」が土台にあることが大きな特徴です。お寺は本来、悩みや死生観、つながりに向き合ってきた場です。その知恵を、現代の社会課題に結びつけ直しているところが興味深い点です。 しかも、宗教の話に閉じていません。行政書士や企業と協力しながら活動を進めていることからも分かるように、専門の違う人たちと組み、課題を現実的に解こうとしています。この姿勢は、福祉、教育、地域づくりをばらばらに考えないという意味で大切です。 「建物なき寺院」という考え方も印象に残ります。立派な建物がなくても、人が支え合う関係そのものを寺の役割として考える。そうした見方は、人口減少や地域の担い手不足が進む時代に合っています。社会への静かな提案になっていると言えます。 支援や関わり方 社会課題に関心はあっても、何をしたらいいか分からない。そう感じる人は少なくありません。ここでは、関わり方が一つではないのがよいところです。 寄付で活動を支える方法があります。子どもの食事の場や相談支援のように、続けること自体に意味がある活動では、安定した支えが力になります。情報発信を読んだり、周囲に話したりすることも立派な関わり方です。お寺や仏教にあまりなじみがなくても、地域の孤立や子どもの居場所づくりに関心があれば、入口として十分です。 催しや学びの場に参加してみるのもよいでしょう。顔を