世界の安全な水を得ることができない人々を支援することを目的に、1981年にロンドンで設立されたNGOである。最も貧しく社会からとりのこされたコミュニティの人々の生活を変えていくために、安全な水を得るための設備や衛生設備の…
どんな団体か
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンは、家庭の経済格差による教育格差をなくし、貧困が次の世代へ続いてしまう流れを断ち切ることを目的に活動している団体です。2009年に創業し、現在は東京、仙台、関西に拠点を置いています。
向き合っている社会課題
教育格差というと、授業についていけるかどうかを思い浮かべる人が多いかもしれません。けれど、実際にはもっと手前のところで差がついています。塾に通うお金がない。習い事に必要な月謝や道具代が出せない。送り迎えをする時間が親にない。近くに参加できる場所がない。そうした条件が重なると、子どもは学びたい気持ちがあっても動けません。 この問題が続くのは、困りごとが生活の中に溶け込んで見えにくいからです。たとえば、塾に行けない子は「勉強が苦手な子」と見られてしまうことがあります。でも本当は、学ぶ機会そのものに届いていないだけかもしれない。公式サイトには、ひとり親家庭の中学生が、忙しそうな母に負担をかけたくなくて塾に通いたいと言えなかった声も紹介されています。 さらに、ここでは教育だけでなく体験の差にも目を向けています。調査では、年収300万円未満の家庭の小学生の約3人に1人が、直近1年で学校外の体験が「何もない」とされました。体験とは、スポーツや音楽、キャンプ、外出などのことです。こうした経験の少なさは、興味や夢の広がりにも影響します。
主な活動
この団体の中心にあるのは、スタディクーポン事業です。寄付をもとにしたクーポンを、学習塾や習い事、体験活動で使える形で子どもたちへ届けています。1人あたり年間15万〜30万円分が基本で、現金ではなく教育用に使い道をしぼっている点が特徴です。 主な取り組みは、次のように整理できます。 学習塾や習い事、文化活動、スポーツ、体験活動で使えるスタディクーポンの提供 大学生ボランティア「ブラザー・シスター」による面談や進路相談、生活相談 子どもの体験格差に向き合う「ハロカル」の実施 子どもや家庭の実態調査、効果検証、政策提言 クーポンの利用先は2,900以上の教室や団体に広がっており、子ども自身がやりたいことを選べます。大学生ボランティアは、年の近い存在として継続的に面談し、安心して学びを続けられるよう支えています。原則1年間、同じ子どもを担当する仕組みもあります。
特徴
似た支援はほかにもありますが、ここでは「お金を渡す」だけで終わりません。教育に使い道を限ったクーポンにすることで、寄付が確実に学びへつながる仕組みをつくっています。しかも、学習だけにしぼらず、文化やスポーツ、体験まで選べる。子どもの興味や得意を大切にしている点が印象に残ります。 活動の広がりも大きいです。これまでに延べ6,347人へクーポンを届け、提供総額は12.9億円。大学生ボランティアは累計965人にのぼります。数字だけ見ると大きな実績ですが、大切なのは、その一つ一つが子どもの日常に結びついていることです。塾へ通えた、音楽を続けられた、進学をあきらめずにすんだ。そうした変化が静かに積み上がっています。 もう一つ見逃せないのが、社会の仕組みそのものを動かそうとしている点です。効果検証や調査研究をもとに政策提言を行い、スタディクーポン事業は自治体の政策として各地に広がってきました。民間の支援で終わらせず、公の仕組みに近づけているところに、この団体の強さがあります。 支援や関わり方 関わり方は、思っているより広いです。毎月1,000円からの継続寄付、単発の寄付、企業や団体としての協働、遺贈による支援などが用意されています。公益社団法人のため、寄付金控除の対象になる点も公表されています。 また、大学生ボランティアのように、時間を使って関わる道もあります。子どもの話を聞く。学習や進路の悩