この団体が向き合っているのは、AYA世代のがんです。AYAは、思春期と若い成人期を指す言葉です。子どもでも高齢者でもない、その間の世代を意味します。
どんな団体か
この団体が目指しているのは、勉強したいと願うすべての子どもたちが学べる世界です。活動の中心を担っているのは大学生です。自分たちの足元にある教科書を生かしながら、日本の学生と途上国の子どもたちの学びを結びつけています。
向き合っている社会課題
教育の格差と聞くと、遠い国の話に思えるかもしれません。けれど実際には、もっと生活に近いところにあります。文字を学べないと、注意書きが読めない。申込書を書けない。仕事の選択肢も狭くなる。学べないことは、その人の一日一日を静かに縛ってしまいます。 なぜこうした課題が続くのでしょうか。理由は一つではありません。地域の貧しさ、学校や教材の不足、学び続けるための制度の弱さ。周囲の理解が足りないこともあります。支援は必要でも、届き方が細く、長く続ける仕組みを作るのは簡単ではありません。 その点で、ここが取り組む方法は現実的です。特別な寄付を待つだけではなく、すでにあるモノを循環させる。教科書という、学びの象徴そのものを使って支援を生み出しているところに意味があります。
主な活動
主な活動は、流れがとてもわかりやすいです。 大学生から使い終えた教科書を集める 集まった教科書を、定価の半額以下で販売する その利益の80%以上を、途上国の子どもたちの教育支援に充てる この仕組みの良さは、寄付した人、買った人、支援を受ける子ども、それぞれに役割があることです。教科書を手放す学生は、ただ処分するのではなく、次の学びに回せる。買う学生は、出費を抑えながら参加できる。支援は、奨学金や教育プログラム、学校づくりなどにつながっていく。 ほかにも、支援先を実際に訪ねて学ぶスタディーツアーや、全国のメンバーが集まる合宿も行っています。活動を回すだけで終わらず、なぜ教育支援が必要なのかを自分の目で考える機会を持っている点も大切です。
特徴
似たように見える寄付の仕組みは多くありますが、ここでは「学びの資源」をそのまま循環させている点が印象に残ります。使い終えた教科書は、持ち主にとっては役目を終えたものです。けれど別の学生にとっては、今まさに必要な一冊でもある。その価値をていねいに拾い直しているのです。 もう一つの特徴は、大学生が主体になって全国で動いてきたことです。学生の力は一時的に見られがちですが、この団体は複数の大学で支部を広げ、継続して活動してきました。中古教科書の販売によって大学生の学習負担を下げつつ、海外の教育機会にもつなげてきた実績は、社会の中で小さくない意味を持ちます。 教育支援は、成果がすぐ数字だけで見えにくい分野です。それでも、学べる人を一人ずつ増やすことは、将来の仕事や健康、地域の暮らしにも関わっていきます。派手ではなくても、長い時間をかけて効いてくる支援だと言えます。 支援や関わり方 社会課題に関心はあっても、自分に何ができるのか分からない。そう感じる人は少なくありません。けれど、この活動には入り口がいくつかあります。 大学生なら、教科書を寄付することも、安く購入することも、支部の活動に参加することもできます。高校生でも、教育格差について知り、身近な人に話すことは立派な関わり方です。社会人なら、寄付や会員として支える方法がありますし、関心を持ち続けること自体が土台になります。 大切なのは、何か大