この団体が掲げるのは、「アジアの人々がお互いに助け合える社会」を目指すことです。活動地は主にミャンマーとベトナム。そして、それを支え広める日本です。技術を身につけること、生活の基盤を整えること、仕事につながる力を育てるこ…
どんな団体か
NEXTEPは、2000年に熊本の大学生たちが中心となって立ち上げた団体です。出会いを大切にしながら、人が学び、育ち、未来を描ける場をつくりたい。そんな思いが出発点でした。
向き合っている社会課題
医療や福祉が必要な子どもを育てる家庭では、毎日の暮らしそのものが綱渡りになることがあります。通院やケアで時間が取られ、保護者が仕事を続けるのが難しくなる。きょうだい児にまで手が回らず、家族みんなが我慢を重ねてしまう。けれど、外からはその大変さが見えにくいことも多いのです。 重い障害がある子どもの場合、通える場所が限られるという壁もあります。受け入れ体制が整っていないために、地域で暮らしていても行ける先が少ない。家で過ごす時間が長くなり、本人も家族も社会とのつながりを持ちにくくなります。 不登校や発達障害のある子どもたちにも、別の苦しさがあります。学校に行けないことは、怠けているからではありません。人の多い場所がつらい、集団のペースに合わせるのが難しい、自信を失ってしまった。理由はそれぞれです。けれど、周囲の理解が足りないと、「なぜ行けないのか」と責められやすい。本人は言葉にできないまま、孤立していきます。 こうした課題が続く背景には、制度の切れ目があります。医療は医療、福祉は福祉、教育は教育と分かれ、生活全体を一緒に見てもらいにくい。支援があっても、必要な人に届くまでが遠い。家族が情報を探し、つなぎ、説明し続けなければならない場面も多くあります。 つまり問題は、困っている人が少し特別だからではありません。地域の仕組みが、さまざまな子どもの暮らしを前提にできていないこと。そのズレが、
主な活動
この団体は、子どもと家族を複合的に支える体制をつくってきました。複合的というのは、一つの方法だけに頼らず、必要に応じていくつかの支援を組み合わせるという意味です。 主な取り組みは、次のようなものです。 小児専門の訪問看護 看護師などが家庭を訪ね、子どもの健康管理や医療的ケアを支えます。病院の外でも安心して暮らせる土台になります。 小児専門の居宅介護 家での生活を続けるための介助を行います。家族だけで抱え込まないための支えです。 重い障害のある子どもが通える通所支援 通える場所が少ない子どもたちにとって、日中を過ごせる場があることは大きな意味を持ちます。本人の経験が広がるだけでなく、家族の休息にもつながります。 農作業を通した不登校児のサポート 教室以外の場所で、人と関わり、体を動かし、自分のペースを取り戻していく取り組みです。土に触れることが、言葉より先に心をほぐすこともあります。 就労継続支援A型事業所「ちょこから」 発達障害のある人や若者たちが、働くことを現実のものとして考えられる場です。仕事の練習ではなく、働く経験そのものを積み重ねていく場だといえます。 大切なのは、これらが単発の支援ではないことです。子どもの状態や成長、家族の状況に合わせて、必要な関わりを続けていく。目の前の困りごとを減らしながら、その先の暮らしも見ている。その視点が活動全体に通っています。
特徴
NEXTEPの特徴は、子どもに関わる課題を一つの分野だけで見ていないことです。医療的ケアの必要な子ども、不登校の子ども、発達障害のある若者。一見すると別々のテーマに見えます。けれど実際の暮らしでは、困りごとは重なります。ここでは、その重なりをほどくように支援が組まれています。 もう一つ印象に残るのは、始まりが大学生たちの行動だったことです。大きな組織が最初からあったわけではありません。人と出会い、思いを行動に移す中で、必要な支援を少しずつ形にしてきた。その積み重ねが、訪問看護や通所支援のような具体的な事業につながっています。 この歩みは、地域への影響という点でも小さくありません。重い障害のある子どもが通える場をつくることは、「この地域では難しい」とされてきたことを現実に変えることです。不登校の子どもに農作業という選択肢を開くことは、学びや回復の形が一つではないと示すことでもあります。支援を受ける人だけの問題として閉じず、地域のものさしを少し広げているのです。 派手さはありません。けれど、制度のすき間でこぼれやすい人を支える活動は、社会の土台を静かに強くします。この団体の価値は、そこにあるように思います。 支援や関わり方 社会課題に関わるというと、特別な知識や大きな時間が必要だと感じる人もいるかもしれません。けれど、関わり方はいくつもあります。 寄付は、その一つです。継続でも単発でも