この団体が向き合っているのは、AYA世代のがんです。AYAは、思春期と若い成人期を指す言葉です。子どもでも高齢者でもない、その間の世代を意味します。
どんな団体か
この団体が大切にしているのは、多様な人と一緒に「本当に使いやすい」空間とサービスをつくることです。見た目だけ整ったバリアフリーではなく、実際に困りごとを持つ人が使いやすいかどうかを重視しています。
向き合っている社会課題
日本では、段差の解消や設備の改善が少しずつ進んできました。それでも、暮らしの中の壁はまだ多く残っています。入口は入れても、店内の動線が使いにくい。案内表示が分かりにくい。スタッフが悪気なく戸惑ってしまう。こうしたことは、利用する側にとって大きな負担になります。 課題が続く理由は一つではありません。設備の問題もありますが、それだけではないからです。現場では「どこまで対応すればよいのか分からない」「前例がない」「忙しくて考える余裕がない」といった声もあります。制度があっても、実際の動きに落としこめなければ、使いやすさにはつながりません。 さらに、困っている人の声が届きにくいことも大きいでしょう。不便を感じても、毎回伝えるのは疲れます。言っても変わらないと思えば、外出自体を減らす人もいます。すると問題は表に出にくくなり、改善のきっかけも生まれにくい。ここに、社会課題としての根深さがあります。
主な活動
Ayumiの取り組みは、現場に近いところから進められています。主な活動は次のようなものです。 ホテル、店舗、観光施設、オフィスなどのバリアフリー調査 当事者の視点を踏まえた改善提案 合理的配慮に関する社員研修 ユニバーサルツーリズムの支援 ※年齢や障害の有無に関わらず楽しめる旅行の考え方 情報発信やメディア運営 企業や施設の継続的な伴走支援 大事なのは、指摘だけで終わらないことです。問題点を見つけたあと、どう直せばよいかを一緒に考え、現場で続けられる形に落としこむ。そこにこの団体の実務的な強さがあります。 たとえば接客、環境、情報の三つをまとめて見る姿勢も印象的です。入口の幅だけでなく、声かけの仕方、案内の出し方、事前の情報発信まで含めて考える。すると、設備を大きく変えなくても改善できる点が見えてきます。使う人にも、働く人にも無理が少ない方法を探れるのです。
特徴
ここでは、自分たちを「セカンドオピニオンのパートナー」と位置づけています。つまり、施設や企業がすでに考えている対策を別の角度から見直し、よりよい形に整える役目です。中立的な立場で助言できるため、表面的な対策で終わりにくい利点があります。 もう一つの特徴は、バリアフリーを福祉だけの話に閉じこめていないことです。安心して利用できる環境は、店や施設にとっても信頼につながります。来てほしい人を増やし、取りこぼしていた利用者との接点を広げることにもなる。社会的な意味と事業としての意味を分けずに考えている点は、現実的で説得力があります。 2024年4月から、民間事業者にも合理的配慮の提供が義務となりました。難しく聞こえますが、要するに、障害のある人が不利にならないよう、それぞれの場面でできる工夫を求める考え方です。この流れの中で、現場に合った支援や研修を行う役割はさらに重要になっています。制度を知って終わりではなく、日々の接客や施設運営に変えていく橋渡しをしているからです。 支援や関わり方 社会課題に関わる方法は、専門知識を持つことだけではありません。ここに関心を持った人ができることは、思っているより身近です。 たとえば、情報を知ることもその一つです。バリアフリーを「設備の話」だけで見ないで、使う人の動きや気持ちまで想像してみる。学校で、職場で、家族との会話で話題にする。そうした小さな広がりは