この団体が大切にしている言葉は、「子どもが創る・子どもと創る」です。大人が一方的に正しい道を示すのではなく、子ども自身の思いやペースを尊重しながら、学びの形を一緒に考えていく。その姿勢が土台にあります。
どんな団体か
この団体のミッションははっきりしています。外国語を身につけたい人や、その学びを支える人たちに「多読」を提案し、応援することです。難しい教材から入るのではなく、「わかるものをたくさん読む」。その積み重ねで、ことばを体になじませていく考え方です。対象は、英語を学び直したい人だけではありません。日本語を学ぶ人、韓国語やスペイン語、フランス語に親しみたい人まで、幅広い学び手が視野に入っています。日本中・世界中の人が、自由に楽しく外国語を身につけられる社会を目指している点に、この団体の土台があります。
向き合っている社会課題
外国語学習は、努力の問題として語られがちです。けれど実際には、入り口の時点でつまずく人が多いものです。難しい単語が並ぶ。読めないことが恥ずかしく感じる。授業や試験では正解が先に求められ、楽しさは後回しになりやすい。日本語学習でも似たことが起きます。生活に必要な情報へたどりつく前に、読む負担そのものが壁になるのです。こうした壁が続くのは、学ぶ人に合った「やさしい読みもの」や、安心して続けられる場が十分に広がっていないからでもあります。読む力は、教室の中だけで育つわけではありません。地域の図書館や仲間との集まりのような、日常に近い場所が必要です。 NPO多言語多読
主な活動
ここでの活動は、大きく4つに整理できます。 NPO多言語多読 多読を広める 各地で講演を行い、図書館への普及を目指す取り組みや「多読祭り」を主催しています。無料体験会も続けています。 NPO多言語多読 多読を実践する 日本語、英語、韓国語、スペイン語、フランス語など、多言語の読書会や講座を開いています。学ぶ人が実際に読める場を持てることは、方法論を説明するだけでは届かない支えになります。 NPO多言語多読 読みものを作る やさしい表現で読める教材や読みものを整えていくことも、重要な活動です。学び手に合う本がなければ、多読は始まりません。 NPO多言語多読 支援者を育てる 授業の入門講座や支援者向けの交流の場を設け、教える側、支える側も学べるようにしています。 NPO多言語多読
特徴
特徴は、語学学習を「がんばる訓練」だけにしないところです。ひとりひとり歩みが違っても、楽しさを土台に続けられるという考え方が一貫しています。その姿勢は、学習者へのやさしさであると同時に、教育の見直しにもつながります。図書館での普及活動、講演、支援者の養成は、個人の勉強法を広めるだけではありません。地域の読書環境や学びの仕組みにも働きかけるものです。多読を続ける人、教える人、場をつくる人がゆるやかにつながっている点も印象に残ります。研究や実践が、机の上だけで閉じていないのです。 NPO多言語多読 NPO多言語多読 支援や関わり方 関わり方は、思ったより多くあります。会員として活動を支える人もいれば、会費や寄付で土台を支える人もいます。読み終えた本を寄贈する形もあります。イベント当日の運営を手伝う、図書館での活動に参加する、多読の考え方を身近な人に伝える。そんな関わり方も、この団体では大切にされています。大きなことをしなくても、学びやすい環境を少し広げる手はある。そう感じさせるのが、ここでの支援の特徴です。外国語が得意でなくても、教育の専門家でなくても、できることはあります。誰かが読み始める場面の、そっとした後押しになれるからです。 NPO多言語多読